アドラー
『嫌われる勇気』を読みながらメモしたことを載せる。
・優越性の追求
人が普遍的欲求として持つ、無力な状態から脱したいという願い。向上したいと願うこと。理想の状態を追求すること。
自らの足を一歩前に踏み出す意思のこと。≠競争。
・劣等感(⇔優越性)
優越性の欲求に基づいて掲げた理想と現在の自分を比較し、今の自分が劣っているかのような感覚を抱くこと。
健全な劣等感は、他者との比較ではなく、理想の自分との比較から生ずる。これは成長促進剤となりうる。
・劣等コンプレックス(≠劣等感)
コンプレックスの本来の意味:複雑に絡み合った倒錯的な心理状態
劣等コンプレックス:劣等感を言い訳に使っている状態。
「Aであるから、Bができない」とする心理状態
・優越コンプレックス(≒劣等コンプレックス)
権威づけ。あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸ること。
また、「Aさえなければ、Bできる」とすることにより、“AさえなければBできる自分”という幻を作り出す心理状態。
本当はできる自分をAが阻んでいることを不幸とし、その不幸であることによって特別であろうとし、その一点において人の上に立とうとすること。
我々の文化において、弱さは非常に強く権力がある。