とぼてく日記

トボトボ、テクテク、歩いてく。21歳。

不登校生の大学デビューで注意すること

 

中学オール不登校、高校も3年間の半分は不登校だった私にとって、大学入学は特別なデビューでした。

“過去を振り切って、やっと新しい自分になれる場所に来たぞ”

新入生の自分はもうこの気持ちで溢れていた。これが後に、自分の首を絞めました。

 

どういうことかというと。長いです。

 

まず、“過去を振り切って”というのが、これは実は何も振り切れていなかった。

大学受験は、それなりに勉強して、それなりにもがいて(受験面接では、それまでの不登校経験を説明しなければならなかった)、それなりに自分の力で切り開いた道でした。これが勘違いのもと。何せほぼ初めて自分の頑張りの成果が“大学合格”という目に見える形で表れて、まるで自分が強くなったように、これまでの経験をすっかり乗り越えたように思い込んだのでした。大学に入学した時点で、すでに、どこか新しい自分になったような気がしていたのです。

でも、現実には、これまで不登校を繰り返してきた原因がわかったわけでも、まして解決したわけでもなかった。

確かに道は切り開いたけれど、その道を進むのに、ありのままの自分を捉えられていないから、弱点をカバーする方法も持っていなかったのです。

 

そして、“新しい自分になれる”。これも同じ事で、新しい自分になる時、それまでの自分をある程度認めていることが、とても大切だったと今になって思います。ホンマでっかTVで有名な植木理恵さんの言葉「人は変わることはできないけれど、新しい自分を増やすことはできる」。

なるんじゃなくて、増やす。いなくならないから、一緒にいるしかない。一緒にいる以上、まったく無視して生きていくことはできない。新しい自分になるには、多少過去の自分と向き合わなきゃならないということ。

 

“過去を振り切って”

“新しい自分になれる”

こうした思い込み(一見、キラキラしたものに見えるけど)によって、結果的に無理を重ねて、ある日突然ぱったりと大学に行けなくなりました。

 

ということなので、どなたか読んでくださっているか分からないけど、

どこかにいるかもしれない、不登校経験を乗り越えて大学1年生になった人へ。

これまでの自分を捨てないで、どこかで向き合い続けるように心がけてみるといいかもしれません。

具体的には、入学後少し落ち着いてきた頃にでも、(特別調子が悪くなくても)大学付属の相談室にふらっと立ち寄ってみるとか。調子を崩した時のためにも、そういう場所を確認しておくのはムダにはならないと思います。(高額な民間カウンセリングを探す前に。割とちゃんとした臨床心理士さんやお医者さんが居ることがあります)

 

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